Luminous Tale.

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町田樹選手、突然の現役引退

      2015/02/23

この記事の所要時間: 438

今日も今日とて全日本フィギュアを見終えて(宮原選手初優勝おめでとうございます!)、さて今日は何書こうかなーとネタリストを見返していたら……まさかの一報が飛び込んできてそれはそれは驚いたのでした。

町田樹選手、世界選手権代表が決まったその場で、突然の現役引退発表。

まじかよ、っていうのが最初の印象でした。だってスケートを辞める気配が全くなかった(ように見えた)。
フィギュアスケートでは3月の世界選手権がシーズンの終わり。出場できない場合は全日本ないし四大陸選手権がシーズンの終わりになるけれども、まっちーは世界選手権代表に選ばれたわけだし、この全日本がシーズンの終わりというわけではないのです。
何故こんな何とも言えないタイミングで引退するんだろう?と不思議に思いました。そこから色々と考えがめぐってきたので、今日はそれを書き記してみようかな、と思います。
フィギュア観るのは好きだけどすごく詳しいわけではない私が語るのは適切でないかもしれないけれど、そこはどうかご容赦頂きたく。なんだか今日は語りたい気分なのです。


町田樹選手。
つくづく、不思議な人だなと思います。

氷上の哲学者という異名を持つ、言わずと知れた、独特の世界観を持つ人。町田語録と呼ばれる独特の発言も話題になりました。
彼が見せてくれる世界は、いつだってとても高尚で、気高くて、芸術的。別世界のようにさえ、私には思えました。「創造している」感じがするんですよね。
今回彼がフリーで滑った「第九」は、誰もが少しでも高得点を狙えるような構成にしてきている中で、高得点よりも「ひとつの芸術作品としての完成形」を目指しているなというのが強く伝わってきました。昨日なんて特にそれを思いましたね……もしや採点を度外視してるんじゃないか?と思えるほどに。
ここまでフィギュアスケートを「芸術」として魅せたスケーターはいないんじゃないかなと思います。

さて、彼の引退発表を聞いて考えたのが、「第九である意味」です。
全ての物事には意味がある。それが私の信条のひとつです。その「意味」は、常に初めから見えているわけじゃない。何かの終わりを受けて、初めてそれまでのことに意味が見えてくることもある。

全日本での引退を聞いて、私はそこでようやく「だから第九だったのか」と腑に落ちました。
第九は一年の締めくくりに歌われるもの。それを彼は、自らのスケート人生の締めくくりに選んだんじゃないかな、と思えたのです。
締めくくりの意味が込められる楽曲であり、それはすなわち「集大成」とするに相応しい。確か彼はこの第九について「自分のスケートのすべてをぶつけなければ完成しない」といったようなことを言っていましたっけ。この第九を集大成とするつもりだったんだろうな、と思います。

そして、第九とは年の瀬に歌われるものですが、年が明けたらもう歌うものではありません。年を越すものではないのです。
全日本選手権は年内ですが、世界選手権は年を越します。第九では年は越せない。そうなると、必然的に終わりは全日本ということになります。だからこのタイミングなのかな、と私は思います。
無論、彼が実際にここまで考えていたかどうかはわかりません。でも、最初(今シーズンの初め)からこういう筋書きがあったんじゃないかと思えてならないのです。実際、GPシリーズ直前に大学院の入試を受けていたそうですし。

こうやって考えてみていると、どこか鮮やかささえ感じられる引退劇だな、と思えてきました。きっと続けようと思えば続けられた気がする、でもあえて自分のスケート人生に自分で幕を引いた。「見るべきものは見た」という言葉が思い浮かびました。引退についての記事はいくつか読みましたし、彼の残したコメントも読みましたが、不思議なぐらい未練がない様子に見えて。
もしかしたらこの人はもう二度とリンクには帰ってこないのかもしれない……そんな風に思えて、少し怖くもなりましたが。でも今後もアイスショー等の出演は考えているみたいですね。なんだか安心しました。

今後は研究者を目指すと聞いて、哲学者になるのかしら!?と思いもしましたが。そちらではないみたいですね。独自の世界観を持つ彼が、研究者として今度はどんな世界を紐解いていくのか、とても楽しみです。
そして、これから彼が目指していく高みは何処なのか。彼がフィギュアスケートの世界で見てきたものは何だったのか、そこにどんな意味を込めてきたのか。気になることは、たくさんあります。いつか彼がそれを語ってくれることを願って。

他の人達とは一線を画した、不思議な人が、そこにはいました。
町田選手、今まで本当にお疲れ様でした!


基本的にゆづ様が大好きで、最近は宇野くんに興味を持っている私が、まさかこんなにまっちーのことを語っちゃうとは自分でも思ってなくてびっくりしています(笑)
今年はフィギュア界は引退者が非常に多かったですが、ここにきてまた一人増えるとはさすがに思っていなかったです、正直に言うと。フィギュア界において忘れられない存在がまた去っていくなぁ、と……。
世界選手権にはまっちーの代わりに無良くんが出場することになりましたね。四大陸選手権にも出るので大変だと思うけれど、是非とも頑張ってほしいところです。とても良いものを持っていると感じるので!

それにしても、まっちーのやることって常人には計り知れないものがあるなぁと改めて実感。これだから哲学者は!(笑)
ってのはさておき、いつかまたまっちーの演技を見たいですね。あの世界観を、もう一度。待ってますよー!

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