Luminous Tale.

過去よりも未来よりも「現在」を幸せに生きるために。今ここにある日常を輝かせるための“魔法”をお届け。旧「月光の狭間」。

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花組東京新人公演「カリスタの海に抱かれて」観てきました!

      2015/06/02

この記事の所要時間: 1138

どうも、0泊3日の遠征から帰って参りました怜香@Ray_mnzkです。

なんで0泊3日なのかっていうと、夜行バスで往復したから。実際に東京にいたのは28日の一日だけです。朝から深夜までいましたけどね。

思えば花新公は2009年から欠かさず見ていますが、東京も観に行くようになったのは2013年からだっけ。今ではもう新公遠征が当たり前みたいになってきていますが。95期が新公学年のうちは行くと思います。

さて、新公の感想といきましょう。前回は一人一人について細かく語っていったので、今回は語り方を変えてみようかな。

※大劇場新人公演の感想記事はこちら! → 花組大劇場公演「カリスタの海に抱かれて」新人公演観てきました! |

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大劇場新公よりもさらに安定感の増した主要メンバー4人

大劇場での新公と大きくは変わらない演技を見せる人もいれば、がらりと変えてくる人もいる、それが東京新公。それぞれがどのように役を深め、再構成していったのかを知るのも楽しみの一つです。

今回主演を務めたまいてぃ(水美舞斗さん)、ヒロインのみれいちゃん(城妃美伶さん)、2番手のなみけーちゃん(優波慧さん)、3番手のまさし(矢吹世奈さん)は、大劇場の時の役作りを大きくは変えず、より深めていったように感じました。

深みが増し、より落ち着いた安定感を見せてくれたカルロ、まいてぃ(水美舞斗さん)

大劇場ではものすごく緊張していたと語っていたまいてぃ(とてもそんな風には見えませんでしたが!)。

今回、最初の銀橋登場を観た時、「少し本役さんに近づけたかな?」と思ったのですが、それは最初だけだったようで。全体的にとても落ち着いた、地に足のついたカルロだったなと思います。

一番興味深かったのが、アリシアにドレスを渡す場面。愛するアリシアをあえて突き放す場面なのですが、アリシアに囁く声音と色気が完全に口説きモードだったのが印象的だった大劇場新公。それが東京ではどうなっていたかというと……

帰る帰るって言ってるけど全然帰る気を感じない!ww

「本当はアリシアが好き!」という気持ちがひしひしと滲み出ていたのが好印象でした。惚れた弱みともいうのでしょうか(笑)この素直な感じとか、まいてぃらしくていいなぁと思ったのです。

ご挨拶ではまさかの大劇場新公の時より早い段階から言葉に詰まっちゃって、またそこが微笑ましかったです。後ろで見守る同期のれいちゃん(柚香光さん)が完全に保護者の顔してました(笑)

「少女らしさ」を前面に出したアリシア、みれいちゃん(城妃美伶さん)

大劇場の時は女の子らしさの強いアリシアで、「男勝りはどこいった!?」と思ったりもした、みれいちゃんのアリシア。

東京ではどう進化してきたかしら、と思って観てみたら……なんと、さらに女の子らしさがアップしてました!!

少女らしい情感に溢れたアリシアで、なるほどアリシアを(男勝りだとか思ったことはなんでも口にするだとかは脇に置いて)純粋な一人の少女として捉えるならば、このみれいちゃんのアリシアほどしっくりくるものはないな、と思いました。

恐らくアリシアは「男勝りな姿」か「恋する乙女の姿」か、そのどちらにより重きを置くかで雰囲気が変わってくるのかもしれません。どちらもアリシアの姿。だから、本役のかのちゃん(花乃まりあさん)も、新公役のみれいちゃんも、それぞれアリシアとして正解なんだろうな、と感じました。

リーダーなんだけど、本当は繊細な青年……ロベルトの本音が見えた、なみけーちゃん(優波慧さん)

あんなにヘタレキャラの多かったなみけーちゃんがヘタレ封印して立派にリーダーやってる!と目を瞠った大劇場新公。

東京新公では、リーダーらしい頼もしさの一方で、カルロに対し苦悩を打ち明けてみたり、アリシアに想いを伝えたりする時の、本当は繊細で思いつめがちな一面も見せていたのがとても印象的でした。

特にアリシアに恋心を打ち明ける場面は切なさがこみ上げてきましたね。誰よりも本気でアリシアのことを想っていて、それなのにアリシアには全く振り向いてもらえなくて。皆の前ではひた隠しにしているロベルトの本心が垣間見えたように思えました。なみけーちゃんはふとした拍子に見える繊細さがとても魅力的だと思うので、ロベルトの役はとても合ってるなぁ、と改めて感じました。

さらに大人っぽさと大物感が増したナポレオン、まさし(矢吹世奈さん)

大劇場新公の時から既に設定年齢以上の大人っぽさを見せていたまさしナポレオン。今回はさらに大人っぽさが増し、頼もしさと大物感が増していました!

なんというか、この人上司にしたら太っ腹で良さそう!って感じです。そこはかとなく漂う貫禄がいいですね。まさしも頼もしい存在になってくれました!

頼もしい上級生、初々しい下級生、それぞれの急成長が眩しい!

一方で、大劇場新公の時とは変化を見せてきた人もいました。それは些細な変化であったり、目を瞠るほどの変化であったりもするんですけれど、それもまた演者たちの成長の表れでもあり、大劇場新公・東京新公ともに観ることの楽しみの一つでもあります。

愛嬌だけじゃなく冷静さも見せてきたクラウディオ、まいこつ(紅羽真希さん)

大劇場新公では「シモーヌの腹には、俺の子がいるんだ!」の台詞の後に奥へと去っていくシモーヌに向かってぶんぶん手を振っている姿が愛嬌に溢れていたまいこつ。

温厚そうな雰囲気、愛嬌溢れる笑顔と仕草が魅力のまいこつクラウディオですが、東京新公ではそれに加え、「冷静さ」も色濃く見せてきていました……!

それが一番表れていたのが、総督府に夜襲をかけると息巻くロベルトやセルジオに対して言う「本当にそれでいいのか、ロベルト」という台詞。

この時の声音が、それまでのクラウディオに比べてかなり低くて、冷静沈着さを感じたのです。「本当に大丈夫なの!?」という不安を見せているというよりは、「それはまずいんじゃないか」と警鐘を鳴らそうとしているかのような。その言葉にはっとしますし、さっと水を打ったように静まり返るのも納得という感じでした。

唯一見ていて心残りだったのは、前述したシモーヌへのお手振りがなかったこと!(笑)あれ本当に可愛かったので……!

それにしても、まいこつも新高学年の中では頼りになる上級生になってきていて。穏やかで落ち着いた雰囲気がとても良いですね。これからも楽しみです。

少年らしさが超絶アップ!著しい成長を見せてくれた少年ロベルト、くりすちゃん(音くり寿さん)

100期期待の娘役の一人に数えられるであろう、くりすちゃん。まだ研2ながら、何事もそつなくこなしていけそうな堅実さと芯の強そうな雰囲気をもっています。

そんなくりすちゃんが演じた少年ロベルト。東京新公では、声がかなり低めになり、ぐっと少年らしさが増しました……!

幼いながらもカリスタの命運を背負っていることを既に自覚しているかのような、そして親友カルロにも「強くあるべきだ」と諭そうとしているかのような、「男子」らしい意志の強さを感じる少年ロベルトでした。

大劇場新公の時とは印象ががらりと変わっていたので、がっつり役作り変えてきたのだなと思いました。研2ながらお見事!今後とも成長が楽しみな娘役さんです。

やはりトップ娘役と3番手男役は一線を画す実力の持ち主だった

さて、この新公、トップ娘役であるかのちゃん(花乃まりあさん)もバルドー夫人役で出演しています。また、3番手男役であるれいちゃん(柚香光さん)も、ベルトラム役で登場します。

まだ新公学年でありながら組を引っ張っていく立場でもあるこの二人、さすがの実力と貫禄の持ち主でした!

あのコメディエンヌぶりはもちろん健在!むしろさらにパワーアップした!?バルドー夫人、かのちゃん(花乃まりあさん)

カリスタの物語の中ではワンシーンだけの登場ながら強烈な印象を残していく、バルドー夫人。大劇場新公では、ピンクのチークをこれでもかと塗ったかのちゃんが、まさにやりたい放題といった感じでバルドー曹長るかくん(碧宮るかさん)・ベルトラムれいちゃんに絡みまくり、思わずそちらに目を奪われた人も少なくなかったのではと思います。

そんなかのちゃんバルドー夫人、東京新公でもがっつりやってくれました!!

宴に遅参するところから始まり、扇をぶんぶん振りながら曹長のもとへ駆け寄ったのもつかの間、イザベラに振られたベルトラムをちゃっかり見初め……「あらぁ〜いいオトコ!」と言わんばかりに絡みに行きます。

ベルトラムは完全に引いてる上に手で制止しようとしていますし、曹長も腰を掴んで連れ戻そうとするのですが、どちらもまるっきりスルーしてベルトラムへのアプローチをやめないバルドー夫人。しまいにはベルトラムに投げキス!!

……といった具合に、超強烈なコメディエンヌっぷりを見せてくれたかのちゃん。もうさすがとしか言いようがありませぬ!!

でもその一方で、炎のダンサー、動乱のパリ市民としても登場しているかのちゃん。炎のダンサーでの力強さも魅力的ですが、パリ市民の強さを秘めた女性像がもう輝くばかりの素晴らしさで、ここでもかのちゃんの高い演技力に脱帽でした。

もちろん、終演後のご挨拶ではバルドー夫人に戻しておりました。この辺りの徹底ぶりもさすがです……!トップ娘役さんが出ていると舞台が締まる感じがしていいですね。

堅物なだけじゃない!柔らかさとキラキラっぷりも兼ね備えて帰ってきたベルトラム、れいちゃん(柚香光さん)

大劇場新公ではこれでもかというほどの「超」堅物な副官ベルトラムを見せてきた、れいちゃん。常に立場を弁えて脇に控えているベルトラム、今までのれいちゃんにはなかったような役作りが新鮮でした。

東京新公ではどんな役作りでくるかしら……?と思ったら、意外と堅物じゃない!!

……いや、堅物さもあるんです。でもそれだけじゃなくなった。カルロには笑顔を見せていたり、バルドー曹長には妙にキラキラした姿を見せて呆れさせていたり(笑)、いろいろな表情を見せるようになりました。

それは例えるなら、公私使い分けているといったところでしょうか。人前に出ている時のベルトラムと、カルロや曹長といったいわゆる「身内」と接している時のベルトラムは、かなり雰囲気が違います。

特にカルロに対しては、時に気さくに、時に真剣に……信頼のおける上司として心を許しつつ、いざとなれば命を賭してカルロのために働く、なんとも理想的な副官として存在しているなと思いました。

そして、それはカルロとベルトラムの「中の人」である同期・まいてぃとれいちゃんの関係性を表しているようにも思えました。苦楽を共にした同期の絆が、カルロとベルトラムの信頼感から垣間見えるような気がして。これを見るにつけても、この二人の配役はこれがベストなんじゃないかと思うわけです。

一方で、3番手としての貫禄もしっかり見せてくれました。カルロの手紙をもって独立派のアジトに現れた時……丸腰だなどと言われなくても、その場の誰にも手を出させないような強いオーラと貫禄を感じました。格が違う……!

さて、れいちゃんもベルトラム役とは別に、動乱のパリ市民としても登場しています。

本公演のナポレオン役、新公のベルトラム役ともにダンスシーンは少なめなれいちゃん。このパリ市民はひたすら踊りまくる役どころなだけに、まさにここぞとばかりに凄まじい勢いで踊りまくっておりました……!

その踊りと表情の烈しさたるや、たった一人でバスティーユに殴り込みに行ってしまいそうに思えるほど。手にした鍬はもはや農具の域を超えて凶器と化しているように思えてなりません。いやはや、さすがすぎて空恐ろしいです……!

動乱場面のあと1場面を挟んですぐベルトラムの場面があるので、動乱場面での登場は前半のみ。それが惜しく思えてしまうほどなんですから、れいちゃんのダンスはまさに最強です。

今までなかなか見られなかったれいちゃんの抑えの効いたお芝居、柔らかな表情、そして凄まじいほどに烈しいダンス……全部見られて、れいちゃんお目当ての人にとっては非常に贅沢な新公でした!

上級生から下級生まで、誰もがそれぞれに見合った成長を見せていた新公でした!

というわけで、今回はかなりメンバーを絞って紹介してみました。これ、個人的に特に強く印象に残った人ばかりです。その中でもくりすちゃんはすごかった。

大劇場新公の役作りをそのまま深めていった人、それとは異なった役作りに挑戦してみた人、それぞれに進化と成長が見られて、次回公演の新公もとても楽しみに思える今回の新公でした。

次回公演はついに95期の3人、まいてぃ・れいちゃん・しょみちゃん(真鳳つぐみさん)が最後の新公を迎えます。今や新公の域を超えたと言っていい実力をもつ彼女たちが、どんな集大成を見せるのか……是非とも見届けたいところです。

何はともあれ、素敵な新公を届けてくださった新公学年の皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!

今日のあとがき

そんなわけでやっと書けました東京新公感想!

少しでも早く書き上げたい一心で書いていたものの、書きたいことが多すぎて終わらなくて……私の悪い癖ですね、はい(笑)

新公当日は本公演も観ていて、大劇場の時と比べかなり変更点があったので、その辺りもざっくりまとめておこうかな?と考えていたりもします。公演期間半分過ぎてからやるのもなんですけども。

さて、次の遠征は2週間後。れいちゃんのお茶会からの千秋楽公演を観に行きます。あれほど通いまくったカリスタ&ファンタジアも、あと数回となるとそこはかとなく寂しさを感じたり。まあファンタジアに関しては次の梅芸&台湾公演でも上演されますし、観に行くつもりでおりますけども……

今はとにかく、早く次の遠征行きたい気持ちでいっぱいです。本当に好きすぎてつらいですね、この公演!

それでは、今回はこのあたりで。

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